はたから見ると、
「ものすごくクールで、刃物のような雰囲気を持つ美女」
の美由紀、確かに美形でスタイルもよし。
女なら、皆嫉妬が多少入り混じった羨望の眼差しで見るだろうな、と思われる女。
しかし、実際は非常に涙もろく、羽毛布団のように温かい、許容量の広い人間だった。
一方私は・・・・
「銀縁ネガネをかけたひっつめ髪のお局さま」
そのまんまである。(笑)
ちなみに、私は経理担当。美由紀は、技術者や営業マンたちのサポートだった。
私が男性に声を掛けられないのはわかる。
だけど皆が美女と認める美由紀を、男性陣が誰も誘わなかったのは解せなかった。
※私のようなお局といつもつるんでいたからだという説もあったりする(苦笑)
にぎわう平日の居酒屋に、レディスデイだと知らずに男性客2人が入店してきた。
そのとき、店員の女の子がちらりとこちらを見た。
2人だけでテーブル席に座っているのは私たちだけ・・・
小さなテーブルではあるけれど、一応この席は4人掛けのテーブルだったのだ・・・。
「大変申し訳ありませんが・・・こちらの隣のテーブルを使わせて頂いてよろしいでしょうか?」
店員の女の子が言う。
私と美由紀は、早めに切り上げるつもりでいたので、「どうぞ」とこたえた。
店員の女の子が、ほんの少しだけ繋がっていたテーブルをずらし、男性客2人が座れるようにセットした。
「すみませんね、僕らみたいなでっかいおっさんがお邪魔して」
こちらに向かって一言断りを入れ席につくと、私たちと同じように
「とりあえず生!」
と、声を揃えて言ったのだった。
美由紀とまた、顔を見合わせてくすっと笑った。
「居酒屋に入るとなんで最初は皆同じこと言うんだろうね(笑)」
何杯かビールを呑み、私たちは泡盛を注文することにした。
私と美由紀は、ビールか泡盛しか呑まない。
美由紀は地元の人間だが、学生時代から数年間関東の都会で過ごしていた間に日本酒や焼酎の味を知り、すっかりハマってしまったらしいのだけど、地元に帰ってきたら都会では美味しかったはずの日本酒も焼酎も、まったく味わいのないモノになってしまったのだと言っていた。
その日は、私たち派遣会社の給料日直後だったので、ちょっとだけ高級な泡盛を注文しようか?
ということになり、思い切って『北谷長老』という泡盛の古酒を2合注文した。
空港や街のお土産屋さんで買うと、一本4000円ほどもする酒。
しがない派遣の私たちには、せいいっぱいの贅沢だ。
「なんか、渋いお酒注文しましたね?お好きなんですか?」
ほんの数十センチしか離れていない隣のテーブルに座っているさきほどの男性客が話しかけてきた。
「ええ、私たち泡盛好きなんです。ふだん安いのしか呑まないんですけどね」
「なんかたそがれオヤジみたいでかっこいいなぁ。僕らもたまに呑むんですよ、北谷長老美味しいですよね」
少し話してみると、男性客2人はかなりの酒好きで、色んな酒を呑み、それなりにウンチクもあるようだった。ウンチクを語りだすと長いのは嫌だけど、そんなふうではなかったので4人で少々話が弾み、いつの間にか4人で1升以上の酒を空けてしまうという始末・・・・(冷汗)
私がふと、
「大変!美由紀、こんな時間だよ。帰ろう」
というと、
「今日は楽しかったのでご馳走させてください」
と、隣の男性客が言った。
美由紀はいっしゅんとまどったような顔をしたが、私はきっぱり言った。
「ありがたいのですが、見ず知らずの方にご馳走になるわけにはいきません。自分の飲み食いしたぶんは自分で支払いしますのでお気持ちだけいただきます」
私は、いい年なのでそれが当然だと思っていたし、実際見ず知らずの人に酒をおごってもらうなんて経験はない。
すると、背の高い顔のデカイ男が私に向かって、
「可愛くない女だなぁ。あんた職場でも嫌われてるでしょ?俺も大っ嫌い。あんたみたいな女」
カッチーン★
「見ず知らずの方に好かれるほど気味悪いことはないですから。私もあんたみたいな初対面でデリカシーのない男は、ゴキブリよりも嫌いですよ。お互い意見があってよかったですね」
そういってにっこり微笑み、さっさと伝票を持って店を出た。
子どものころから男性の冷たい仕打ちには慣れている。だけど、クールそうに見えて、実は情に厚く、お人よしの美由紀は私のようにツンケンした態度はできない。地元ならなおさら、だろう。
私が会計を済ませて店の外に出ても、美由紀は中々出てこない。
どうしたんだろう?
私のせいでさっきの男に絡まれていないだろうか?
心配になり店の中に戻ろうかとしたら、さっきの男性客2人と美由紀が、にこやかに並んで出てきた。
美由紀がいつもの優しい物言いで、私の無礼を先に侘び、男性側2人も、自分達こそ酔っ払ってたせいで申し訳なかったと謝り、私にも謝りたいといって店を出てきたのだった。
美由紀のこういう大人なところを本当に尊敬してしまう。
にこにこと先ほどのことは何事もなかったように、背の高い顔のデカイ方の男性が私に向かって頭を下げた。
「さっきはすまなかった。酔って調子に乗るのは自分の悪いくせなんです。ごめんなさい」
酒に酔った上での失態なら私だって数知れずある。だけど、素直に謝ることは少ないんじゃないかと思う。その失態の事実さえも覚えてないことがほとんどだから(笑)
顔のデカイ背の高い男性はいきなり自己紹介を始めた。
「自分は仲本といいます。名前は聞いてはダメでしょうか?」
そのときは正直もうどうでもよく、とにかく早く帰りたかったし、トイレに行きたかったので適当にうその名前を答えた。
~~~~続き・・・かけるかな・・・?~~~~
※この投稿記事はフィクションです。※
「ものすごくクールで、刃物のような雰囲気を持つ美女」
の美由紀、確かに美形でスタイルもよし。
女なら、皆嫉妬が多少入り混じった羨望の眼差しで見るだろうな、と思われる女。
しかし、実際は非常に涙もろく、羽毛布団のように温かい、許容量の広い人間だった。
一方私は・・・・
「銀縁ネガネをかけたひっつめ髪のお局さま」
そのまんまである。(笑)
ちなみに、私は経理担当。美由紀は、技術者や営業マンたちのサポートだった。
私が男性に声を掛けられないのはわかる。
だけど皆が美女と認める美由紀を、男性陣が誰も誘わなかったのは解せなかった。
※私のようなお局といつもつるんでいたからだという説もあったりする(苦笑)
にぎわう平日の居酒屋に、レディスデイだと知らずに男性客2人が入店してきた。
そのとき、店員の女の子がちらりとこちらを見た。
2人だけでテーブル席に座っているのは私たちだけ・・・
小さなテーブルではあるけれど、一応この席は4人掛けのテーブルだったのだ・・・。
「大変申し訳ありませんが・・・こちらの隣のテーブルを使わせて頂いてよろしいでしょうか?」
店員の女の子が言う。
私と美由紀は、早めに切り上げるつもりでいたので、「どうぞ」とこたえた。
店員の女の子が、ほんの少しだけ繋がっていたテーブルをずらし、男性客2人が座れるようにセットした。
「すみませんね、僕らみたいなでっかいおっさんがお邪魔して」
こちらに向かって一言断りを入れ席につくと、私たちと同じように
「とりあえず生!」
と、声を揃えて言ったのだった。
美由紀とまた、顔を見合わせてくすっと笑った。
「居酒屋に入るとなんで最初は皆同じこと言うんだろうね(笑)」
何杯かビールを呑み、私たちは泡盛を注文することにした。
私と美由紀は、ビールか泡盛しか呑まない。
美由紀は地元の人間だが、学生時代から数年間関東の都会で過ごしていた間に日本酒や焼酎の味を知り、すっかりハマってしまったらしいのだけど、地元に帰ってきたら都会では美味しかったはずの日本酒も焼酎も、まったく味わいのないモノになってしまったのだと言っていた。
その日は、私たち派遣会社の給料日直後だったので、ちょっとだけ高級な泡盛を注文しようか?
ということになり、思い切って『北谷長老』という泡盛の古酒を2合注文した。
空港や街のお土産屋さんで買うと、一本4000円ほどもする酒。
しがない派遣の私たちには、せいいっぱいの贅沢だ。
「なんか、渋いお酒注文しましたね?お好きなんですか?」
ほんの数十センチしか離れていない隣のテーブルに座っているさきほどの男性客が話しかけてきた。
「ええ、私たち泡盛好きなんです。ふだん安いのしか呑まないんですけどね」
「なんかたそがれオヤジみたいでかっこいいなぁ。僕らもたまに呑むんですよ、北谷長老美味しいですよね」
少し話してみると、男性客2人はかなりの酒好きで、色んな酒を呑み、それなりにウンチクもあるようだった。ウンチクを語りだすと長いのは嫌だけど、そんなふうではなかったので4人で少々話が弾み、いつの間にか4人で1升以上の酒を空けてしまうという始末・・・・(冷汗)
私がふと、
「大変!美由紀、こんな時間だよ。帰ろう」
というと、
「今日は楽しかったのでご馳走させてください」
と、隣の男性客が言った。
美由紀はいっしゅんとまどったような顔をしたが、私はきっぱり言った。
「ありがたいのですが、見ず知らずの方にご馳走になるわけにはいきません。自分の飲み食いしたぶんは自分で支払いしますのでお気持ちだけいただきます」
私は、いい年なのでそれが当然だと思っていたし、実際見ず知らずの人に酒をおごってもらうなんて経験はない。
すると、背の高い顔のデカイ男が私に向かって、
「可愛くない女だなぁ。あんた職場でも嫌われてるでしょ?俺も大っ嫌い。あんたみたいな女」
カッチーン★
「見ず知らずの方に好かれるほど気味悪いことはないですから。私もあんたみたいな初対面でデリカシーのない男は、ゴキブリよりも嫌いですよ。お互い意見があってよかったですね」
そういってにっこり微笑み、さっさと伝票を持って店を出た。
子どものころから男性の冷たい仕打ちには慣れている。だけど、クールそうに見えて、実は情に厚く、お人よしの美由紀は私のようにツンケンした態度はできない。地元ならなおさら、だろう。
私が会計を済ませて店の外に出ても、美由紀は中々出てこない。
どうしたんだろう?
私のせいでさっきの男に絡まれていないだろうか?
心配になり店の中に戻ろうかとしたら、さっきの男性客2人と美由紀が、にこやかに並んで出てきた。
美由紀がいつもの優しい物言いで、私の無礼を先に侘び、男性側2人も、自分達こそ酔っ払ってたせいで申し訳なかったと謝り、私にも謝りたいといって店を出てきたのだった。
美由紀のこういう大人なところを本当に尊敬してしまう。
にこにこと先ほどのことは何事もなかったように、背の高い顔のデカイ方の男性が私に向かって頭を下げた。
「さっきはすまなかった。酔って調子に乗るのは自分の悪いくせなんです。ごめんなさい」
酒に酔った上での失態なら私だって数知れずある。だけど、素直に謝ることは少ないんじゃないかと思う。その失態の事実さえも覚えてないことがほとんどだから(笑)
顔のデカイ背の高い男性はいきなり自己紹介を始めた。
「自分は仲本といいます。名前は聞いてはダメでしょうか?」
そのときは正直もうどうでもよく、とにかく早く帰りたかったし、トイレに行きたかったので適当にうその名前を答えた。
~~~~続き・・・かけるかな・・・?~~~~
※この投稿記事はフィクションです。※
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この記事へのコメント
北谷長老は私がもっとも愛する泡盛です。
かれこれ10年くらいは泡盛をおみやげに買うときは長老ですね。
さすがに度数の高いのはお値段も張りますね。
かれこれ10年くらいは泡盛をおみやげに買うときは長老ですね。
さすがに度数の高いのはお値段も張りますね。
Posted by うりずん at 2008年05月08日 19:48
やはり人気度も高いようですね^^
泊まりに行くときの手土産は、北谷長老に決まりですな。
楽しみにしておりますですよ!
(自宅の近くに激安酒屋を見つけたのです)
泊まりに行くときの手土産は、北谷長老に決まりですな。
楽しみにしておりますですよ!
(自宅の近くに激安酒屋を見つけたのです)
Posted by 茶トラん@覆面 at 2008年05月09日 18:24
家が片付くのは2ヶ月先くらいになるかも。(収納を買う余裕がないんで)
もちろん予備の布団も・・・。梅雨明けくらいにはうちで海を見ながら呑めるように頑張りますだ!!というわけで最初は私が那覇さ行きますだ!!
・・・・激安居酒屋ってどこですか??
もちろん予備の布団も・・・。梅雨明けくらいにはうちで海を見ながら呑めるように頑張りますだ!!というわけで最初は私が那覇さ行きますだ!!
・・・・激安居酒屋ってどこですか??
Posted by うりずん at 2008年05月09日 23:33
布団などなくてもどこでも寝ます。
野生児ですから(笑)
うちはいつ来てもらってもかまわないですよ。
居酒屋でなくて、「酒屋」ですってば。
安い酒屋があるので、そこで買うんですよ^^
野生児ですから(笑)
うちはいつ来てもらってもかまわないですよ。
居酒屋でなくて、「酒屋」ですってば。
安い酒屋があるので、そこで買うんですよ^^
Posted by 茶トラん@覆面 at 2008年05月10日 11:22






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